漢方の草貫堂

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2023年6月6日火曜日

 わかば Vol116 『らんまん』に思う 安藤厚子

 

寒暖の差が激しくて1日のうちでも

着るものを加減しなければならない春先でしたが、

もう梅雨を迎える頃となりました。

皆様お変わりなくお過ごしでしょうか?

4月から始まったNHKの朝のドラマ『らんまん』は、ご覧になっていますか?

植物学者の牧野富太郎博士をモデルにしていますが、

私は仕事柄、薬用植物の関係で親近感が沸くのですが

なかなか魅力的な人でドラマの展開を楽しみにしています。

わが草貫堂の日帰り旅行でいつも同行されて

植物の説明をして下さった故橋本竹二郎先生が

愛情を持っていつも植物に接し、

まるで会話をされているかのようだったのを思い出しました。

「風景を見るとは、植物を見ることなんだよ。」とか

秋の旅では一面の紅葉を前にして

「紅葉は、植物にとって情熱の果てだねー。」と

しみじみと味わい深くつぶやいていらっしゃいました。

これを聞いたころの私はまだ日々せかせかと過ごしていたころで、

それほど心に留めることもなかったのですが、

今頃になってふと、それらのことばが甦ってきました。

可憐な小さな草花も樹齢何百年という大木も自然の営みの中で

実に懸命に生きているのだと感じるようになりました。

そのように考えると、愛おしさを覚えます。

植物の中に含まれる天然の成分が薬用として

昔から使われていたのが現代でも漢方薬の原料として用いられています。

科学的に合成された医薬品ほど、効きめは鋭くはないですが、

植物系は体になじみやすく、無理のないところが長所だと私は思います。

話は変わりますが、

口の中の機能が低下するオーラルフレイルが注目されています。

口の機能として「噛む」「飲みこむ」「しゃべる」がありますが、

オーラルフレイルになると全身の健康に影響します。

そのチェック法として

1.固い食べものが噛めない 

2.お茶や汁物でむせる 

3.口の渇きが気になる 

4.自分の歯が少ない 

5.滑舌が悪くなり、相手によく聞き直される

これらがいくつか心配な人は

『口腔機能低下症』という病気もあるそうですから歯科で検査してみて下さい。

口の中は雑菌の入りやすい場所なので

私なども歯ぐきがうずく時などは

赤松葉・クマザサエキス(松寿仙)の原液を口に含みます。

口の中が浄化されるようでスッキリします。

昔から笹ずしなどはクマザサの葉で包んで腐るのを防いでました。

こうしてみると植物のもつチカラは

人間のもつチカラは人間の生活の中に自然が溶けこんでいたのですね。

現代人の我々の健康維持には昔から伝わる知恵とともに

現代の最先端のものも両方を上手に活用したいものです。

皆様のご健康を祈ります。

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