わかば115　『わかば』は巡る　安藤厚子

三月になって冬の寒さから急に暖かくなる日が来て、

三寒四温というにはあまりの気温の落差に驚いたのは

人間ばかりではなかったようで、

急に地面から緑のわかばがあわててとび出し、花芽は出てきました。

毎日朝になると急に伸びている植物たちから、

春を告げられたような気分です。

皆様はいかがお過ごしでしょうか？

四月を迎え、カレンダーも4分の1が過ぎてしまい、

かけ足で生活しているつもりはないのに、

どんどんと時間は勝手に過ぎてしまいます。

四月は入学の季節、私が通った中学校の横を毎朝、車で通ってくるのですが

半世紀も若い後輩たちが重そうな教科書の入ったリュックを背負って

校門に吸い寄せられていきます。

「あの頃は何を考えていたのだろう。」とぼんやり眺めていたら

隣にいる夫から

「自分の卒業した学校を毎日見られるなんで幸せだぞ。」といわれ

「そんなものかなァ」と思いつつ、

それにしてもあれからウン十年も時間は流れてしまった（？！）のです。

きょうという日もあすになれば過去となり

日常の同じ事のくり返しだけれども時間は経過していく・・・・・。

「80歳、90歳なんてすぐに来るぞ」と

96歳で逝った父が言っていたのを思い出し、

それを最初に聞いた頃の私は「大げさだなァ」と思い、

しばらくしてからは「ひょっとしたらそうかもしれない」と思い、

今や「そうにちがいない」と確信めいてきました。

ところでコロナの新規感染者が減ってきている今、

コロナの後遺症、ワクチンの副反応とかが

よく取り上げられるようになりました。

コロナ禍による影響は、各分野でこれから検証されていくのでしょうが

ワクチンほど強力ではないにしても、

すべての動物が生まれつき持っている『自然免疫』が見直されているようです。

私たちの体が様々な病原体の侵入によって脅かされた時に、

最初に体を守ろうと働いてくれる、

もともと体に備わった生体防御システムの事です。

自然免疫が強ければ病気にかかりにくいことになります。

自然免疫の力は、働き過ぎて疲れていたり、

睡眠不足や食べ物に偏りがあったり、体を冷やしたり

ストレスを溜め込む生活が続くと、低下していきます。

そういう意味では、この間もWBCの侍ジャパンの活躍は

日本中が喜びの興奮に包まれ、日本人は皆、ストレス発散となり、

免疫力が上がったのではないでしょうか。

それにしてもあの『偉大なる野球小僧』大谷翔平選手はすばらしい‼

この胸のときめきは私の脳と体を活性化してくれました。

どうぞ皆さんも少しでも楽しみを見つけて、

ストレスを溜めこまないで自然免疫を保って下さいね‼

ご健康を祈ります。