漢方の草貫堂

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2022年12月3日土曜日

 わかば113 2022年、師走に思う 安藤厚子

 

皆様、お元気にお過ごしでしょうか?

先日の皆既月食の天体ショーは御覧になりましたか?

普段せかせかと動いている私には珍しく、

この夜はじっくりと月が欠けていくのを観察できました。

赤胴色の月が姿を隠しても、うっすらと丸い輪かくが見えて、

立体的に月が浮かんでいるようにも見えました。

こういう時だけは、宇宙の一員になった気分ですね。

太陽・地球・月の壮大な宇宙の営みの中で時は刻まれ、

その中で我々は今現在、地球に生きています。

そして2022年も師走を迎えました。

この一年、どのような思いで皆様過ごされましたか?

「本当に早かった」というのが私の実感です。

中でも色々な変化の早さについていくのがたいへんです。

スーパーなどで買物に行っても、支払いの時、

現金を店員さんに手渡して、おつりをもらうのが普通ですが、

いつのまにか、セルフレジも多くなり、

バーコードを読ませて会計するなど、タッチ画面の操作だけで、

ひと言もことばを交わさず終わってしまいますね。

また、電車の乗り換えなども、

その都度切符を買わなくとも、I.Cカードをかざすだけで、とても便利です。

アナログ人間であるシニアの私でさえ、スマホなしでは生活できなくなってきました。

この“わかば”を書いている横にスマホを置いて漢字の確認などで使っています。


ところで低温と乾燥でウイルスが元気になる季節となりましたが、

一見万能にみえるスマホでもさすがにウイルス感染だけは防いでくれません。

ちなみに、1個のウイルスが体内に侵入して8時間後には100個になり、

何と24時間後には100万個になるそうです。

いわゆる“かぜ”(上気道炎症)はウイルスが増えないうちに、

早くたたいて治すのがポイントです。

つい先日も夫が

「両肘の関節が痛い。ひょっとしたらかぜかも・・・。」

と思ったようで早速、風治散と紫華栄を松寿仙の温湯で飲んでいました。

朝、目がさめるとスッキリして正常に戻り、本人も驚いているようでした。

のむタイミングが早かったのでよく効いたのでしょう。

もし、長びけば免疫機能が低下して特に高齢者は肺炎を起こしやすくします。

長く続く発熱は「肺炎」の可能性を疑いましょう。

東洋医学では人間の体を“小宇宙”ととらえています。

最近は気圧や気温に関係する『気象病』

というのも注目されていますが、

人間の体は自然界と連動したり影響を受けています。

どうぞ、皆様も、基本的な自然のリズムを

くずさないような生活を心がけられて、

心身ともに健やかに年末年始をお迎え下さいね。

今年も一年“わかば”を読んで下さり、

励ましの御感想も頂きましてありがとうございました。

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