「アレッ?あの人誰だったかな?」
「アレッ?今日は何月何日だったっけ?」
なんて思う事ありますよね。
現在、国内の認知症患者は600万人を超えているそうです。
今後、2025年には、700万人を超え
65歳以上の高齢者の5人に1人の割合になり
さらに2030年には800万人を超えると予想されています。
テレビなんかで認知症の話題があると
私も将来認知症になるのでは・・・と今から心配になります、、、
認知症は特定の病名ではなく
何らかの病気や障害によって脳の働きが悪くなって
日常生活などに支障をきたすようになった状態の事をいいます。
認知症は「老化による物忘れ」というイメージがありますが
実は根本的な原因は日常生活の中にある様々なストレスの積み重ねと考えられています。
家庭での悩み、寝不足など誰しもが抱えるストレスが続くと脳は疲労状態になります。
その結果、記憶・感覚・思考・感情・生命維持のための体の調節といった
重要な働きがうまくいかなくなり
心身に認知症の症状が現れるのです。
認知症の疾患として代表的なものとして次の4つがあります。
*アルツハイマー型認知症
最も多いパターンで、男性よりも女性に多く見られるという特徴があります。
脳の中にアミロイドβというタンパク質が溜まり、正常な脳の神経細胞を
壊して脳を萎縮させる病気です。
脳の萎縮は徐々に進行します。
短期記憶をつかさどる海馬にも起こると
自分の経験した出来事を忘れたり、体験したこと自体を忘れてしまう、
段取りが立てられない、気候に合った服を選べないなどの症状が起こります。
*脳血管性認知症
脳の血管の病気(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)がきっかけとなり起こる認知症で
病気になっている脳の場所や障害の程度により症状は異なります。
男性の割合が高く、女性の2倍近くの有病率となっています。
高齢者のみが発症するわけではなく、若い世代の発症もみられ
脳血管障害が原因と認定されずに「高次脳機能障害」と診断されるケースもあります。
記憶障害・言語障害などが現れやすくアルツハイマー型と比べて
早いうちから歩行障害も出やすいのが特徴です。
脳血管認知症では、脳血管に障害を受けている部分の機能は低下しますが
障害を受けていない正常な部分の機能は保たれるため
1日の中でも時間によって症状の程度やできること、できないことに差があるため
「まだら認知症」とも言われます。
*レビー小体型認知症
アルツハイマー型認知症についで2番目に多い認知症です。
脳の神経細胞のαシヌクレインというタンパク質を核としたレビー小体という
物質が、大脳皮質にたまることで神経細胞が失われ、認知症の症状が出ます。
様々な症状がみられ、症状の現れ方にも個人差があります。
幻視や認知の変動、睡眠時の異常行動が起こったり
レビー小体は運動機能をつかさどる脳幹にもたまりやすく
神経伝達物質であるドパミンが減少するため、手の震えなどの
パーキンソン症状を伴うのも特徴です。
*前頭側頭型認知症
「神経変性」による認知症の1つで、脳の一部である「前頭葉」や「側頭葉前方」の
萎縮がみられ他の認知症にはみられにくい特徴的な症状を示します。
神経変性による認知症は、脳の中身である神経細胞が徐々に減ってしまったり
一部に本来みられない細胞ができ、脳が萎縮することで発症します。
脳の前頭葉は「人格・社会性・言語」を
側頭葉は「記憶・聴覚・言語」を主につかさどっています。
それによって、会話中に突然立ち去る・万引きをする・
他人に共感できない、感情移入できないなど感情が鈍くなる・
同じ行為を繰り返すなど性格変化と社交性の欠如が現れやすくなります。
残念ながら、現在の医学では認知症を完全に予防することはできません。
しかし、できれば認知症にならずに元気でいたい!と思いますよね。
そのためにご自身でできる事はたくさんあります。
ポイントは「睡眠」「食事」「運動」「人とのかかわり」です。
歳を重ねるにつれ、つい外出が少なくなり人と会う機会も減りがちです。
自宅にこもりっぱなしだと、運動不足になりやすいだけでなく
生活に刺激がないことから認知症のリスクも高まります。
規則正しい生活習慣をおくり、栄養バランスのとれた食事
1日1回散歩などで外出し、ストレスをためない事が大事です!
私もご来店されるお客様とお話し、毎日笑顔で過ごしています❤
ぜひ、みなさんも実践してみて下さいね!
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