漢方の草貫堂

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2022年2月1日火曜日

わかば Vol108 人生のバウムクーヘン 安藤 厚子

 

新しい年を迎えて1ヶ月が過ぎました。

皆様いかがお過ごしでしょうか?

元旦に、友人からの年賀状に落語家のせりふとして

心ペェ、それは体に一番よくねンだ。

心ペェなんてぇなあ、いっくらしたって

突き当たりがねンだからとありました。

たしかに心配をしだしたら切りがないのかもしれません。

コロナ禍になって2年間、

ウイルスという目に見えない敵に

何ともいえない不安と心配にされされてきました。

制約された新しい生活に慣らせれた感があって

小さなガマンが積み重なっています。

上手にどこかで発散しないと

体のどこかがおかしくなりそうです。

でも捜してみれば小さな楽しみは、皆誰にでもあるはずです。

例えば最近の私にこんな事がありました。

私たち薬局の大先輩で94歳の現役として

今も店頭に立っている女性がいらっしゃいます。

「わたし、これといって特に悪いところもないし、

顔にもしみやしわがないの。」とさらりと言われました。

私はちょっとびっくり!!

確かに顔色も明るく、くすみもないのです。

「毎朝、散歩とラジオ体操も欠かさないし

ヨガも20年やっているの。

松寿仙も発売以来ずっと飲み続けているからかな?

わたしの血はみどり色じゃないのかって、

まわりから冗談で冷やかされているのよ。ハハハ・・・。」

と陽気に話されました。

何とも明るくてしかもおしゃれでいらっしゃいます。

私はまだまだそこまでの年数を飲んでいないので、

遠い将来の事はわかりませんが何となく少し楽しみが増えた気分です。

人に元気を与えてくれる人ってすごいなァと思います。

以前にご紹介したある作家の宇野千代さんが

99歳で亡くなる間際まで

『人生はいつだって今が最高の時』と考えて

毎日を楽しく過ごそうと明日、着る物を枕元にそろえ、

愉快な事を思いながら就寝したそうです。

いくつになってもおしゃれをしようと思うのは

こころを若く保つチカラになるのかもしれません。

話は変わりますが若いスタッフたちと

一緒に仕事をしていると私も気が若くなり楽しいのですが、

時々自分の年令を意識せざるを得ない時もあるのです。

若いスタッフがお客様との会話で「ウフフ」

自然にこぼれる笑い声が何とも

ほんわかと可愛らしさがあふれています。

もし私が同じ場面で同じように笑ったとしても

あの乙女らしさは残念ながらもうありません。

考えてみれば老いも若きもそれぞれに魅力があります。

年令を重ね年輪が出来上がってくる間に

それぞれの人生が詰まっていって、

その人の味となっていくのだナと、

日々色々なお客様たちから私は感じさせて頂いています。

ちまたには色々なお店の美味しいお菓子の

バウムクーヘンが売られていますが

皆様の人生のバウムクーヘン(年輪)が

味わい深いものになって頂きたいものです。

どうぞ今年も健康第一で『今が最高』を積み重ねていって下さいね!!

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