ヒトの体を学ぼう~ミトコンドリア編~
●ヒトの体の細胞には・・・
私たちヒトの体の細胞の数は、近年では37兆個と言われています。
その1つ1つの細胞の中には、核を中心に小胞体やゴルジ体、
さらにはミトコンドリアなどのさまざまな細胞小器官が独自の機能を発揮して、
それぞれに細胞の営みに関わっています。
実は、ほとんどの病気や老化はミトコンドリアの数や働きが低下して起こります。
ミトコンドリアは、私たちの体を構成するすべての細胞に存在し、
エネルギーをつくり出しているのです。
●ミトコンドリアとは・・・
人間・動物・植物・菌類などあらゆる生物の細胞の中に存在しているミトコンドリア。
ミトコンドリアは簡単に言うと私たちの【健康】を守るために
一番大切なものと言っても過言ではありません。
今も私たちがこうして生きていられるのは実はミトコンドリアのおかげです。
私たちは毎日ご飯を食べたり、ずっと呼吸もしていますよね。
食べることと呼吸をすることで生命維持や活動するためのエネルギーを
体内で生産しています。
そのエネルギーの生産工場がミトコンドリアです。
●ミトコンドリアの働き・・・
ミトコンドリアの主な働きは、食べ物から得られる栄養素と
呼吸から得られる酸素を原料にエネルギーを作り出すこと。
そのエネルギーの名前はATP(アデノシン三リン酸)。
体内で作り出されるATPの90%以上をミトコンドリアが作ってくれています。
このATPが細胞に供給されるおかげで私たちの身体は動かせているのです。
そのミトコンドリアが加齢や食生活、運動不足、ストレスなどが原因で減ったり、
機能が低下したりすると、エネルギー不足に陥ります。
ミトコンドリアはありとあらゆる臓器の細胞にありますが、
ミトコンドリアの数が減少すると、
それぞれの細胞内でつくられるエネルギーが減り、病気の原因となるのです。
私たちの体の不調は、もとをたどると細胞1つ1つの不具合から起こっています。
細胞1つ1つを元気にすることで健康な身体をつくりだせるのです。