漢方の草貫堂

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2021年4月1日木曜日

 

わかば Vol.103 『これからも』 安藤厚子

 

皆様、お元気でお過ごしでしょうか?

店頭でお客様たちに、私が「お変わりないですか?」とお聞きすると「マァ、何とかね。」

とか「特に良くもないけど悪くもない、マァ普通かな。」との返事をよく頂きます。

確かにすこぶる元気とまではいかなくても生活するのに困らない程度には

健康が維持されていらっしゃるのだと解釈しています。

今年になってから、私の親友が急ぐあまり坂道で転倒して両手(手首と指)を骨折し、

まさにお手あげ状態となり、自分ではほとんど何もできなくなった現実に

「今回の骨折で当たり前の生活ができることが本当にありがたいと痛切に思ったワ。」

との話に切実さが手にとるように伝わってきました。

何かが起きてみて改めて身に沁みて感じることってありますね。

現在のコロナ禍で私たちは当たり前である事のありがたさを

随所に思い知らされましたよね。

 

ところで、わが草貫堂も改装をして春を迎えました。

いよいよ改装という事で、いざ片づけかけると、

薬品ケースひとつにでもウン十年の愛着があり

今まで当たり前に使っていた棚も名残惜しく感じられ

「何事も永遠ということはなく、物もお葬式に出さなくてはいけないのだから。」と、

もっともらしく言う息子のことばに感傷にひたる間もなく、

どんどんと片づけられました。

今まで主役とまでは言わないまでも自分たちの舞台と思ってやってきた店内で

脇役となっていく一株の寂しさを感じていたら、

近所の方からお庭に咲かせた真紅のツバキなどの季節の花をいっぱい頂きました。

家にある花びんを総動員させてあちこちに飾りました。

目いっぱいに咲き誇る明るい色の花や濃くて深い緑色の葉っぱに

私はパワーと癒しをもらいました。

植物の持つチカラってすごいと思います。

生きているという『いのち』を感じます。

日々、店頭ではしばらくぶりの御来店の方々の中には

実は病気あるいはケガなどで入院されていたというお話を伺うことがあります。

懸命にリハビリに励まれたり、病いの現状を受け入れながら

前に進もうとされている方たちに心よりエールを送りたいと思います。

草貫堂はこれからも皆様の健康と人生を応援していきたいです!!

 

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