漢方の草貫堂

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2020年4月22日水曜日

わかば vol.98 ~2020年・春~             安藤 厚子



四月、若葉の緑が目に眩しい季節を迎えました。
今年の春は新型コロナウイルスのため、今までにない日々ですが
皆様どんなお気持ちでお過ごしでしょうか。



文明の発達で便利になった事への代償なのか、
それとも地球上の歴史で新参者の人類にウイルスが反撃しているのか・・・。
人間中心に地球が動いていると思ったら、とんでもない事でした。


日本人は長い歴史の中で流行り病に何度も苦しめられ
『奈良の大仏』も疫病や飢饉から救われることを願って
聖武天皇が命じて建立されたというのを小学生の時習ってはいましたが、
私などは、それははるか遠い昔の話で、現代には何となく無縁だと思い込んでいたら、
今回のコロナで現代の我々に現実のものとなり、
皮肉にも歴史はつながっているのだと思い知らされました。


『感染症と大地震は忘れた頃にやって来る』といわれているそうで、
考え出すとストレスがたまるばかりです。


ウイルスに対する特効薬が早く出来てほしいのですが、
自分の免疫力はどんな段階になっても大事です。
ストレスの影響で睡眠状態が悪くなると免疫力が一気に低下します。
特に春は木の芽時で漢方的にいえば
自律神経と関係する『肝』の症状があらわれやすい時期でもあり、
新型コロナウイルスに対する恐怖感が焦りの感情を生み出し、
寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなりがちです。
極端な悲観や楽観に走らないように、できるだけ、
今まで通りの平常心を保ちたいものです。

そのために私はこれまで通り、温かいお湯わりの松寿仙を
五臓六腑に染み渡るようにイメージしながらゆっくりと飲みます。
心がざわつく時は一日何回でも飲みたいと思います。

それと体力と免疫力を維持するために紫華栄もねる前に併用して
少しでも安心を得て就寝したいと思っています。



どうぞ皆様も今までのペースをくずされず、お過ごし下さいね。
ご健康を祈ります。


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