漢方の草貫堂

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2008年8月27日水曜日
三重県立美術館に佐伯 祐三展を見に行ってきました。42年前に受験勉強をしていた時に、母が偶然に買ってきてくれた中に、一枚、祐三のガーレージという絵がありました。初めて見た瞬間にショックを受けました。決して綺麗な絵では、ありません。場末の薄汚れた壁、壁をそのまま持ってきたような壁、一見乱雑に見える広告の文字、無造作に描かれた点景の人物、いつまで見ていても飽きが来ません。何度見ていても引き付けられます。グリーンと茶色の色使いが、一番に魅せられます。そんなハマった画家はどんな人間だったのだろうか。どんな人生を歩んだのだろうか。とつい探りたくなります。自分の描く絵に対しては、自分の命を、削っても純粋であろうとした生き様は、人を引き付けてやまないものがあります。こんな画家、こんな絵に出合えてよかったと感謝しています。佐伯の絵を見ていると時間を忘れます。今、気に入っている絵は、自動車小屋、レ・ジュ・ド・ノエル、オ・プティ・ソミュール、モランの寺、煉瓦焼、扉です。図書館で、でもご覧ください。
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